ペルシャの市場にて~ケテルビー作品集 |
なかなかケテルビーの曲を聴く機会はないと思います。
彼の作品は異国情緒をかもし出したものが多く、聴いているだけで世界のいろんな国の情景が浮かんできます。 このCDに入ってる曲はどれも好きなんですが、 特におすすめなのは「ペルシャの市場にて」「中国の寺院の庭にて」です。 どちらも活気のいい曲なんですが、ペルシャと中国で全く雰囲気が違います。 ペルシャの方はアラビアの民族音楽を取り入れた行進曲から始まり、続いて気品溢れるメロディーへと移る。 中国の方は、とにかく最初から威勢がよく、京劇を見ているかのような、鋭い音で始まり、続いて男声合唱による深みのある音で中国の寺院の安静な様子をも感じさせる作品です。 |
ナイン・ヘヴンズ |
とにかく、現代的なエレクトロビートと伝統楽器の音色とリードをとるアザム・アリの美しい声の謂わば三位一体が素晴らしいです!
トルコやインド、ペルシャの古典に材を求めているそうですね。トラッドを除けば、そういった古典の歌詞を取り上げて彼らが曲をつけているそうですが、とにかく、伝統を受け継いでその精神性を伝えようとか現代に蘇らそうという試み自体が素晴らしいですよね。それを実際、エレクトロニックサウンドと民族楽器との融合でポップに洗練された音に仕立てているその完成度は高くて、古典を新しい形で聞いているという感覚を特に意識しなくとも、この音楽の世界観が自然に心地よく入って来るような感じです。新しいエスニックミュージックを求めている人にはお薦めだと思います。こういうポップミュージックもあるんだなぁとか、こういうエスニックもあるんだ・・・とか、とにかく感動です。 このスピリチュアルで不思議なトランシーな音楽には、けっこうはまりますね。 アザム・アリの歌い方で、声が裏返るような感じとか喉のやや奥で震わすような歌唱法が魅力的。どこか、中東の香りを漂わせつつ、国籍不明な感じがするのが、彼女の魅力ですね。彼女は幼少期をインドで過ごしたり、その後ヨーロッパの古楽などを学んだなど、そういった色々な音楽的影響もあるのでしょう。 聞いたところでは、ベリーダンサーにも人気の彼らということですが、このダンサブルなビートを聞くと、なるほど良くわかります。 このアルバムは2枚組みで、disc2はアコースティックバージョン。こちらは、いわゆる電子音をできるだけ抑えたサウンドということで、やはりどちらかというとやや素朴な感じのいい味わいがあり、どちらも好きだなぁ・・・。 スピーカーからもヘッドフォンからもどちらからも聞いてみて、このサウンドを是非味わってみてください。 |
Salman & Katrina remix 2008 with persian music (0111)
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